読み→  ・とり ・ ゆう  ・みのル 
「酒」を表す漢字はもともと「酉」だけで、三水はありませんでした。
ですから漢和辞典では三水の部には無く「酉」の部に入っております。
「酉」の字は酒壷を表す象形文字から生まれ、最初は下の尖った当時
の「酒壷」そのままの形ですが、後になるにしたがって底が平たくなり、
ついには三水を付けて液体を表すようになりました。
    
又、「酉」はみのるという読み方もありました。収穫の秋、米もみのり、
酒造りも始まるという事に関係はあるんでしょうか?
十二支の第十位に当て「とり」とし、方位では西方、季節では仲秋の8月、
時刻では午後5時から7時までに配してます。
酉市トリノイチ 11月の酉の日に執り行われ、東京浅草の酉市が有名です。
酉仲ユウチュウ 氣の始めて生じるところ。氣は酉仲に生じ、形は戌仲に生じ、質は亥仲に生ず。
この三氣中和して萬物をなすという。?
この酉部はお酒に関係する字や意味が多く、少しずつ書き加えていきたいと思います。

漢字 読み 意味 その意味
シュウ なりたち
 酒壷から香気がたつさまより酒が熟する意を表す
@熟するAふる酒B酒の醸造をつかさどる官
Cおさ、かしら
酋長 かしら
テイ @酔う 酩酊 ひどく酔う
酒の名
ルヰ
シャク なりたち
 酉とひしゃくの意からなり酒をくむ意を表す
@くむA酒盛りをする
酌量 物事の軽重多少や事情などを
くんで手加減する
ヨク
ヨキ
酒の色
タイ
ダイ
@うまいAひとよざけ
ハイ @酒の色AめあわすBくばる 配偶 つれあい・夫婦
チュウ @濃い酒 酎酒 重ねかもした濃い酒
@きびさけAあまさけBすんだ酒
カウ
カン
苦い酒
のむ
さけ
シュ
なりたち
酉と からなり酒をそそぐ意を表したが、転じて「さけ」
の意に用いる
@さけAさかもり
酒客
酒精
酒気
さけのみ・酒を嗜む人
アルコール
酒のにおい
チュン
シュッ
イン @すするAすこしずつ飲む
酒の名
クワ 酒の色
クワ
タイ
酒の光
ハイ
もろみさけ
シュン
チュン
酒が濃い うまさけ
ブン
モン
酒器の名
エン
タン
酒の苦味のある味
エン
イン
酒がにがい
ベン
シャウ
バウ
モウ
カウ
タン
チン
@ふける A酒をたしなむ B毒鳥の名 酒を飲んで楽しむさま
チン
酒飲にふける 酒に酔いくるうこと
シウ
ジユ
酒の色
ハツ
ハチ
酒の色
トウ 酒を二度重ねてかもす
乳が腐る 腐らせた乳
腐らせた乳の名
カウ と同じ
シュ と同じ
カウ に同じ
シン
シン
スヰ
よう
なりたち
酉と卒(つくす)からなり、酒を飲みつくす、ひいてはよい
くずれる
酔う
酔客
酔興
酔趣
酒に酔った男
酒に酔ったときの楽しい気分
酒に酔ったときのよい気分
フン 科学用語 フェノール
モト 酒のもと
ハツ
バチ
酒の氣

さかずき(中国の量で約2升はいるさかずき)
トウ 酒酢の類がくさる
美味な飲料
タイ に同じ
テン @ととのえるAうるほす
ギャク
キョ
酒盛り 宴
苦い酒
レイ @よい酒A酒をこす
テイ @清んだ酒 味の薄い裂けA赤い酒
酔い狂う
かす

あからむ 酒に酔った顔

@すまし粥Aうす粥

サク
なりたち
酉と (すぼめる)からなり、酒が変質して口をすぼめさせる
味、ひいては「す」の意にもちいる
酢敗 酒が酸くなり色が変わる。
カン @酒をのんで楽しむAたけなは 酒を充分に飲んで楽しむ
ハン に同じ
ハン に同じ
ハン
ホン
@酒が疾く醸熟するA米をえらばないでかもす

@ひとよ酒(一夜でかもした酒)A酒を売る・買う 酒を売る・買う
ハツ 酒の色
ヒツ
ビチ
酒を飲み尽くす
エイ
ハウ 酒の色
アウ にごり酒
@牛や羊の乳でつくった飲料 薬酒の一種
ハク
サン
ハウ

ニ三度、重ねてかもした酒
に同じ
タイ
サイ
米のとぎ汁
シュウ
シュ
酒の名
クワッ もろみ酒
ショ くむ
メイ
ベイ
@酔うA甘酒 酩酊 ひどく酒に酔う
ラク なりたち
酉と各(すっぱい)とからなり乳を酸化させた飲料の意を表す
@濃いちちしるA果汁の煮たもの(あんず酒の類)
酪農

酪母
牛や羊などの乳をしぼり、牛乳などをつくる農業
酒の滓
ゼン
ダン
@味が薄いAひしほ
セツ
セチ
しほずけ
シュウ
チウ
むくいる 恩恵にむくいる
シウ の俗字
ユウ @すすめるA酒盃をかえす。返杯する
トウ
チョウ
馬のちち
グワイ
酔うさま
カウ と同じ@うる
ハツ
ボチ
酒をいちどかもす
酒をのむ
の俗字
に同じ
カウ
サウ
ケン @酒をこす
ゲイ さめる
テイ @二日酔いA酒のやまい
イン
シン
@酒でくちをすすぐAすする・少し飲むに同じ
@こうじAにごり酒 薬酒の一種
コウ @酒がかもされてあわだつAもとBさけかす 酵母 酒のもと
バイ 酒のもと
コク @濃い 酒の味が厚いAはなはだBむごい 酷似 よく似ている
コク と同じ
サン @すっぱいAつらい 酸化 物質が酸素と化合する
ライ そそぐ 禮のはじめに酒を地にそそぐこと
カン
コン
あからむ 酔って顔があからむ

うたげ 酒盛り 天子が臣下や民衆に酒食をたまわる
スヰ 酔いしれる
ダン
ネン
さかがさ(面上のさけのいろ)
カイ
テン
サフ
ゲン
ケウ
リャウ
スヰ
リョク
ロク
うまざけ よい酒 美酒
ダイ
タン
エン
エン
ラン @もものしほつけAたるがき
テン あつい
セイ
セイ
チウ
エン
アン
つけもの 漬物

テイ
熟した酒のあかい色
タウ
ドウ
ハイ
フウ
もろみ酒
サン
セン
さかずきA少し清んだ酒 少し清んだ酒
ジュン 濃い酒AまじりけがないBてあつい・まこと
シャウ
タン
シャウ
オン
アン
スヰ 酒を無理じひする人
テツ
テイ
酒を地にそそいで神をつらねまつる
ヘイ

サク
@むくいる